浴室リノベーション完全ガイド|快適で安心なバスルームを実現するために
2025.04.25

「毎日使うお風呂だからこそ、もっと快適にしたい」──そんな想いから始まる浴室のリノベーション。リノベーションの中でも、水回り、とりわけ浴室は暮らしの質に直結する重要エリアです。古いお風呂をきれいにしたいだけでなく、「冬でも暖かく」「掃除がラクで」「安心して使える」空間へと刷新したいと考える人が増えています。
本記事では、浴室リノベーションを検討している初心者向けに、基礎知識・人気の設備・費用感・工事の流れ・失敗しないコツまでを詳しく解説します。
なぜ浴室のリノベーションが必要なのか?
浴室は使用頻度が高く、かつ老朽化が早いエリアです。築20〜30年経過すると、以下のような問題が出てきます。
- タイルのヒビ・カビ
- 換気が悪く結露しやすい
- 冬場の寒さ(ヒートショックのリスク)
- 排水の詰まり・におい
- 古い設備による光熱費の上昇
リノベーションによって、安全性・快適性・清掃性・省エネ性能を大幅に向上させることが可能です。
浴室リノベの2つのパターン
浴室リノベーションには、大きく分けて以下の2種類があります。
在来工法の浴室からユニットバスへの交換


昔ながらのタイル貼りの浴室(在来工法)を、システムバス(ユニットバス)に変更するパターン。現在もっとも主流な工事内容です。
メリット:
- 防水性・断熱性が高い
- 掃除がしやすく、カビに強い
- 工期が比較的短い(3〜5日)
デメリット:サイズに制約がある(規格外の形状だと対応不可)
ユニットバスからユニットバスへの交換
既存のシステムバスを新しいものに入れ替えるパターン。デザイン刷新や断熱向上が目的の場合に選ばれます。
メリット:
- 最新設備が導入できる
- 工期が短い(2〜3日)
注意点:下地の劣化があると補修費用が追加されることも
最新ユニットバス|人気の設備5選
最新のシステムバスはただの“お風呂”ではありません。多機能で快適性の高い空間へ進化しています。
浴室暖房乾燥機

冬場の寒さを緩和し、洗濯物も乾かせる一石二鳥の設備。ヒートショック対策にも◎。
断熱浴槽+断熱床
お湯が冷めにくく、節湯効果も期待できる。床もヒヤッとしない構造で冬でも快適。
自動洗浄機能付き浴槽
お湯を抜いた後、自動で浴槽を洗浄。忙しい家庭や高齢者世帯に人気。
壁パネルの選択自由度
磁石が付くパネルや木目調・石目調など、空間演出にこだわれるデザイン性。
照明・音響設備
調光可能なLED照明やBluetoothスピーカー内蔵など、癒しの時間を演出。
浴室リノベーションの費用相場
内容や既存の浴室構造により変動しますが、おおよその費用感は以下のとおりです。
工事内容 | 費用目安(税別) |
ユニットバス交換(標準工事) | 100万〜150万円 |
在来→ユニット+配管交換・補修 | 115万〜165万円 |
高性能オプション付き | 200万〜300万円以上 |
費用が上がる要素:
浴室の位置を変更したり、サイズを拡大する場合には、間取りの調整が必要となることがあり、それに伴って工事の範囲も広がります。
また、給湯器の交換を同時にご希望される場合にも、追加の工事が発生する可能性がございます。
さらに、ユニットバスを上位グレードの仕様へ変更される際には、その分費用も高くなります。
このほかにも、断熱材の追加やバリアフリー化、既存配管や土台の劣化に対する補修、さらには天井高や変形スペースへの対応など、施工内容によっては費用が上がる要因となることがあります。
タカ建築ではご希望に添えるように最善最適なプランをご提案させていただきます。
工事の流れと工期
浴室リノベーションは工期が短いものの、計画段階からスムーズに進めることが大切です。
【一般的な工事の流れ】
- 現地調査・ヒアリング(構造確認)
- プラン・商品選定(ショールーム見学もおすすめ)
- 解体工事(1〜2日)
- 配管・下地調整(1〜2日)
- ユニットバス設置(1〜2日)
- 試運転・仕上げ
合計:4〜7日程度(※状況により前後)
よくある失敗とその対策
❌ サイズの誤差でユニットバスが入らない
事前の現場確認と寸法測定が命。業者との連携をしっかりと。
❌ 換気が不十分でカビが再発
窓だけに頼らず、高性能換気扇や24時間換気を導入。
❌ 色・デザインがイメージと違った
ショールームで実物を確認し、サンプルパネルをもらって検討。
❌ 工事中の生活に支障
1週間程度お風呂が使えない期間が発生するので、仮設シャワーや近隣の銭湯利用を事前に考慮。
高齢者・子育て世帯向けの浴室リノベの工夫

- 手すり設置:転倒リスクを軽減
- 段差の解消(バリアフリー化)
- 滑りにくい床材
- 低めの浴槽+またぎやすい形状
これらの仕様は、国の補助金や自治体の住宅改修助成の対象になることもあります。
補助金・減税制度を活用しよう
浴室のリフォームには、以下のような支援制度が活用できる場合があります。
- こどもエコすまい支援事業(最大30万円)
- 介護保険による住宅改修(上限20万円)
- 各自治体のバリアフリー改修助成
- 住宅ローン減税(リノベ時の条件付き)
申請には工事前の申請が必要な場合が多いため、早めに業者に相談しましょう。
まとめ|浴室リノベで「くつろぎ」と「安心」の両立を
浴室は、家族の健康と快適な暮らしを支える大切な空間です。リノベーションによって「暖かい・清潔・癒される」空間をつくることで、毎日のバスタイムがより豊かで楽しいものになります。
ポイントは以下のとおり:
- 断熱・換気・清掃性を重視
- 家族構成や年齢に合わせた安全対策
- 費用と性能のバランスを見極める
- ショールームで実際に見て触れて選ぶ
無理のない予算と、プロとの丁寧な相談を通じて、長く愛せる浴室空間を手に入れましょう。