失敗しないリノベーション
2025.02.27

近年、住宅のリノベーションが注目を集めています。
新築に比べてコストを抑えられるだけでなく、好みに合わせた空間づくりが可能だからです。また単なる古い建物の修繕ではなく、新たな価値を生み出すことが魅力的です。
しかし、計画が甘いと、コストオーバーや工期の遅れ、完成後のトラブルに繋がることもあります。そこで、この記事では「失敗しないリノベーション」のためのポイントを詳しく解説します。
リノベーションの目的を明確にする
まず、なぜリノベーションをするのか、その目的を明確にしましょう。目的が不明確なまま進めると、途中で方向性がブレたり、予算オーバーにつながることがあります。
よくあるリノベーションの目的例
- 築年数が古いため、耐震性を向上させたい
- 家族構成が変わったため、間取りを変更したい
- 断熱性能を高めて光熱費を削減したい
- 趣味やライフスタイルに合った空間をつくりたい
- 持ち家があり、そのお家を建て替えではなくリノベーションしたい
(予算的なもの、思い入れ、両親、祖父母が壊すのを許さない、再建築不可の場合など) - 希望エリアで物件を探していると、物件単価が高くて建て替えすると金額が高くなりすぎる
目的を明確にすると、設計や施工の際の優先順位がつけやすくなり、無駄のない計画を立てることができます。
お客様のご要望を徹底的にヒアリングする

リノベーションの成功は、お客様の希望を正しく理解することから始まると考えます。「こんな感じにしたい」「ここを広くしたい」というざっくりした希望を具体的な設計に落とし込むために、弊社では詳細なヒアリングを行います。
- どのような暮らしをしたいのか
- 家族構成やライフスタイルの変化はあるか
- 予算と優先順位はどうか
- 好みのデザインや使用したい素材はあるか
これらをしっかり聞き取り、可能な限り具体化することが重要です。
ヒアリング不足は、完成後の「思っていたのと違う」といった後悔に繋がるため、丁寧な対話を心がけます。
タカ建築では住宅設計についての性能改善の知識や経験が豊富な担当者が快適な住まいを実現できるご提案をさせていただきます。
既存の建物の状態を正確に把握する

リノベーションは、新築とは異なり、既存の建物の構造や設備を活かしながら行います。そのため、事前調査が非常に重要になります。
- 構造チェック: 壁の撤去が可能か、耐震性は問題ないか
- 配管・配線の確認: 水回りの移動が可能か、電気容量は足りるか
- 断熱・防水対策: 断熱材の状態や雨漏りのリスクはないか
見えない部分の劣化を見逃すと、施工後に追加工事が発生し、予算やスケジュールに影響を及ぼします。しっかりと現場を調査し、正確な見積もりを出すことが、失敗を防ぐポイントです。
配管の劣化は床下に潜った際に確認することが可能です。ただ基本的に室内配管は全て交換するという考えですので、現状が劣化していても問題はありません。
予算の上限を決める
リノベーションでは、想定外の追加費用が発生しがちです。そのため、あらかじめ予算の上限を決め余裕を持った資金計画を立てましょう。
弊社では見積もりの段階でリスクを考慮した予算の提示を心がけています。
- 余裕を持った予算設定: 事前にこういう場合があるときに追加費用が発生するという ことを伝えておく
- 優先順位を明確に: 絶対に譲れないポイントと、調整可能なポイントを決める
- 工程ごとのコスト確認: 進捗に応じて予算を管理し、オーバーしそうな場合は早めに対応する。解体後に色々とわかることがあるので、解体した時に再度確認して今後の対応などを提案させてくださいと事前にお伝えする
コストオーバーが発生すると、工事の途中で仕様変更を余儀なくされ、結果的に満足度の低い仕上がりになってしまいます。最初の段階でしっかり管理することが、成功の鍵となります。
工期の管理とスケジュール調整を徹底する
リノベーションでは、工期が遅れることで施主に大きな負担がかかるため、スケジュール管理が極めて重要です。
- 材料の発注スケジュールを厳守: 取り寄せに時間がかかるものは事前に手配
- 各工事のスケジュール調整: 解体、設備工事、大工工事、仕上げ工事の流れをスムーズに
- 天候やトラブルを考慮した余裕を持たせる
「なるべく早く仕上げてほしい」という要望もありますが、焦って品質を下げることはできません。適切なスケジュールを立て、計画通りに進めることで、信頼関係を築くことができます。
デザインと機能性のバランスを考える
おしゃれなデザインにこだわるのは良いことですが、住みやすさやメンテナンス性を無視すると、長く快適に住めない家になってしまいます。
- 動線の確保: 家事がしやすいレイアウトになっているか
- 収納スペースの適正配置: 見た目だけでなく、使いやすさも考慮
- 耐久性のある素材選び: 長く住むためのメンテナンスのしやすさ
流行のデザインにとらわれすぎると、将来的に使いにくくなることも。お客様のライフスタイルに合ったデザインを提案することが、工務店の腕の見せ所であると考えます。
信頼できる職人とチームワーク
リノベーションの成功は、現場の職人の腕にかかっています。タカ建築では優れた職人を確保し、スムーズに連携できる環境を作り、品質向上に繋げています。
- 信頼できる職人を確保: 経験豊富な職人とのネットワークを構築
- 現場の情報共有を徹底: 設計変更や施主の要望を全員が把握
- チェック体制の強化: 仕上がりを厳しくチェックし、不具合を未然に防ぐ
特に、リノベーションでは現場での調整が頻繁に発生するため、職人同士の連携が成功の鍵を握るでしょう。
長期的な視点でメンテナンスを考える

リノベーションが完了したら、それで終わりではありません。長く快適に暮らすためには、定期的なメンテナンスも重要です。
タカ建築は保証・アフターケアも充実しております。
・設備保証は10年
・24時間受付サービスもあり、白蟻は5年保証、住宅の面だと1~2年保証を準備しております
長期的なメンテナンス計画
- 外壁や屋根のチェックを行う
- 配管や電気設備の点検を定期的に実施する
- 断熱材やシーリングの劣化を確認する
まとめ
リノベーションは、細かい計画と適切な管理が求められるプロジェクトです。
- 施主の要望を深く理解する
- 建物の状態を正確に把握する
- コストと工期を適切に管理する
- デザインと機能性を両立する
- 信頼できる職人と連携する
ことが、失敗しないためのポイントであると考えています。
「家を生まれ変わらせたい」というお客様の思いをカタチにするために、タカ建築の役割は非常に重要です。お客様が「この工務店にお願いしてよかった!」と心から思えるよう、これからも誠実な仕事を続けていきたいと思います。